新型コロナウイルス感染症への意識調査

こんにちは。インクロスラボです。
世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス(COVID-19)。2020年2月28日現在、日本国内で最も感染者数が確認されているのが北海道です。札幌市など都市部だけでなく道内全域で感染者が報告されており、不安を抱えている方がほとんどではないでしょうか。

そこで、インクロスラボでは札幌市在住者を対象に、新型コロナウイルス感染症に関する意識調査を行いました。

※記事内の情報は、2020年2月28日15:00時点のものです。

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◆調査概要
調査方法:インサーチ モニターを対象としたインターネット調査
分析対象者:札幌圏内在住の18歳以上の男女
調査実施期間:2020年2月20日(木)〜23日(日)
有効回答者数:N=550(男性275名、女性275名)
実施期間:株式会社インサイト
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新型コロナウイルス対策で最も気をつけていることは?

新型コロナウイルスへの対策で生活者が最も行っているのは「こまめな手洗い」で、次いで「人の多い場所を避ける」、「マスク着用」でした。

性別で比較すると、「人の多い場所を避ける」「マスク着用」と答えた方は女性の方が男性よりも10ポイント以上の差があり、意識が高いことがわかります。

回答者からは「自分でも他人でも、感染していることに気づかず拡散してしまうのが恐ろしい」(40代女性)、「一番不安なことは、感染しても症状がでない場合があること。道内の患者が出るたびに不安が募る」(70代女性)との声が聞かれました。

現段階で有効とされ、メディアや行政から多く喚起されている感染症への基本的な対策をしている方が多いようです。

イベント参加への自粛をしている人は60%以上に

新型コロナウイルス感染の拡大を受け、自粛していることで最も多かったのは「人が多く集まるイベントへの参加」、次いで「人が多く集まる場所への買い物」でした。

特に顕著だったのは、乳幼児・未就学児、小学生を持つ方の回答です。「人が多く集まるイベントへの参加」「人が多く集まる場所への買い物」、「国内旅行」への回答が、全体よりも5〜10ポイント高いという結果でした。

男女差や年代差は見られず、全体を通して自粛ムードであることがわかります。2月26日にはイベント開催への中止・延期・規模縮小、2月27日には小・中・高校へ一斉休校の要請が政府よりなされました。自粛ムードはしばらく続きそうです。

勤務形態の導入については概ね賛成

企業では時差出勤やリモートワーク、在宅勤務の導入が進んでいます。

柔軟な勤務形態の導入について、80%以上の方が「良いと思う」「どちらかといえば良いと思う」と回答しています。なかでも乳幼児・未就学児を持つ方で「良いと思う」と回答した方は全体より5ポイント以上多い結果となりました。

「感染者の居場所や行動履歴などの情報がはっきりしないことが多いので不安を感じる」(30代女性)、「情報公開が不十分。対策も不明確で、十分な対策がなされていないと感じる」(30代女性)と、情報公開の不十分さへの不安が多く聞かれました。その不安を減らすためにも、人混みを避ける勤務形態に賛成の方が多いようです。

新型コロナウイルス感染症の拡大は80%が以上が「不安・心配」

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く現況に対し、「不安・心配である」「どちらかといえば不安・心配である」と回答した方は80%以上でした。

また、こちらも乳幼児・未就学児、小学生の子どもがいる方では90%以上が「不安・心配を抱える」と回答しており、小さい子どもがいる家庭での不安が伺えます。

幼い子どもはまだマスクや手洗いができないので、予防の仕方がわからない」(30代女性)、「呼吸疾患持ちの高齢家族がいるので重症化が怖い」(30代女性)といった声も聞かれました。

いかがでしたでしょうか?
今回の調査でわかったことは、全年代・性別に関わらず多くの人々が新型コロナウイルスへ不安を持ち、対策を打っていることです。ただ、その中でも、乳幼児・未就学児、小学生のいる家庭での不安が高いことが伺えます。

その他の調査結果や、詳細なデータはこちらから確認できます。

インクロスラボでは、今後も生活者のインサイトを調査・分析していきます。また、新たな調査を行い次第、ご紹介していければと思います。

※記事内の情報は、2020年2月28日15:00時点のものです。

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