【三つの時代で輝き続けるオンナたち】vol.1 子育てコーチ 石谷二美枝さん

昭和から、平成、令和と三つの時代を、結婚、出産、子育て、仕事と生き抜いた女性からいただく言葉は、まさにオンナゴコロにクロスする言葉ばかり。シリーズでお届けします。

ゲスト 子育てコーチ 石谷二美枝さん

昭和38年生まれ。株式会社コーチングプラス 代表取締役 。子育てコーチとして2004年に独立。メンタルトレーナー・FM白石「ママ大好きチュッ」ラジオパーソナリティ。「良いお母さんより幸せなママに」幼稚園、小中高校、自治体、行政など、子どもから大人まで幅広く研修、講演を行っている。

起業したきっかけ

佐藤 子育てコーチングを始めて16年目なんてすごいです!起業のきっかけは?

石谷 始まりは起業する1年前、そろそろ仕事を始めたいと思った時、働くとしたら自分のやりたいことをやりたいと思っていました。
そんな時、たまたまコーチングセミナーがあり、参加しました。
それを聞いた時、すぐに「私のやりたいことはこれだ!」と思ったのです。
もともとPTAに参加したりする機会が多く、ママたちと関わることが多かった私は、なぜかよく相談をされるタイプでした。自分なりに相談にはアドバイスしていたのですが、相手はなんだか腑に落ちていない感じがして・・・
コーチングは、相手の心を理解してあげられます。しかも、周りが誰もコーチングをやっていなかったので、早速、教えられる資格を受講することにしました。
後に資格を取得しますが、コーチから「資格を取ったらすぐに実践してくださいね!」といわれていたので、”100人の無料コーチング”から始めました。
知り合いのママ友にお話したりしているうちに、すぐにたくさんの人に広まって、 保険会社の営業マンもコーチングを受けてくれていました。
そうして2005年から“子育てコーチングCafé”略して”子コCafe”が誕生し、1万人のママたちが子育てコーチングを学ぶ組織になりました。そして今年11月、106期をもって終了することを決めました。

続けられたのは娘たちからの言葉でした

佐藤 当時は誰もやっていなかったですよね。なぜやろうと思ったのですか?

石谷 コーチングで一番変化していくのは“家庭”なんです。 自分の娘たちも当時は中3、小5でしたが、いづれ母になります。
20~25年後、今よりも子育てしやすい環境になったらいいなと思ったのが一番の理由。
さらに昔、子ども達が小さい頃に、言われて忘れられない言葉があるんです。

「ママはいろんなことを始めるけど、どうして最後までやらないの?」

これ言われてドキッとするでしょ?(笑)何も言えなかった。だから、コーチングはやめるところを見せたくなかったんです。それも含めて子育てコーチングをママたちに教えることも辞めようと思ったことはないです!

誰もやったことがないことは難しいけど、だからこそ好きにやれる!

佐藤 娘さんからそんなこと言われたら辞められませんね。でも続けるのは大変ではなかったですか?

石谷 元々開拓精神があるんですかね~

誰もやったことがないのは難しいけれど、誰もやっていないから自分の好きにできるんです。1年に365日中、250日働いたときもありました。本当に自分でも良くやったと思います!
でも休まず働いていた時に、私のコーチから言われた事は

「そんなんでは死なないから限界を超えてみたら?」

という言葉でした。

佐藤 たしかにそうですよね(笑)なんか納得。

得たものは”1万人”と出会えたこと ”人は宝”

佐藤 一番得たものはなんですか?

石谷 得たものは”1万人”と出会えたことです。人は宝ですよ。子コCaféの卒業生はみんなすごいんです!組織のリーダーになったり、団体をまとめたり、卒業後、活躍するママが本当に多いのです。それを見ているだけで伝えたことが間違いなかった、と思えます。
講座に来るママたちからは、そのアクションからすでに「変わりたい」という意志が伝わってきます。私は、参加する皆さんの母代わりであり、「どうぞ頼ってきて!」という気持ちで子コCafeを開催していました。
母というのは、みんな違うことをいってくる中でも絶対そうだよ!と言ってくれるところが安心感があるものです。みんなには「信じているから、そのままでいいんだよ!」と言ってあげます。そのくらい信頼できる生徒達です。

頑張れる秘訣はやっぱり“家族”の協力と応援

佐藤 頑張れる秘訣は?

石谷 まずは自分もよく食べ、よく寝ること!そして家族に応援してもらうことです。以前、200人くらいの前で講演をする前に、緊張していたら、娘が飴玉をくれたの。
「ママ、これはまほうのあめだよ。食べたら大丈夫だからね」
って。そしたら不思議と勇気が出たりね。子どもはママのことをよく見ているよね!

佐藤 私も疲れて帰った時に娘が夕飯を作ってくれたことがあります。その時にすごく元気が出ました。ママが働き続けるには、家族の協力が本当に大切ですね。

今後目指す事

石谷 子コcafeを終えて、これからはもっと公的にママたちが受講できる形で、子育てコーチングは続けていこうと思っています。 それとは別に、ママと子どもの夢を叶えるコーチングを始めようと思っています。例えば子育てのみならず、ママの夢(自立や起業など)を助けるコーチングや、子ども(受験や就職)をサポートすることをしていきたいです。

佐藤 それは楽しみです!

聞き手 佐藤 明子(Sachi&Aki co.)

ありがとうの花束 Sachi&Aki co. 代表。
ありがとうを伝える直筆、ポストカードの専門店。
起業して11年目。カウンセラーとしてお客様のお話を聞き、絵書家kouhiに伝える役目。

★予告★

定山渓鶴雅リゾートスパ森の謌2階 「森の美術館」にて、”三つの時代を輝き続けるオンナたちの言葉展”(仮タイトル)開催予定!ありがとうの花束作家kouhiが、シリーズ取材の女性から感じ取った言葉を、直筆書きおろしで書に表した作品を展示します。お楽しみに♪

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