子育てにはいろんな悩みがつきもの。
今回は、学習に対するお悩みの中でも、「集中力がない」「じっとしていられない」についてご自宅で簡単に集中力を高める方法についてお話しします。
勉強や習い事に必要な集中力を高めるポイントは、「手・目・継続」です。
*3〜5歳
心身ともに発達段階ですので、さほど集中力が長く続きません。この時期に大切なのは、集中できる環境を与えてコツコツ継続することです。
この時期の子どもは、「遊び=学び」です。遊んでいるように見えて学んでいることがたくさんあります。
手や歌を使った「手遊び」を取り入れて、いろんな場面の切り替えの際に子どもを集中させるきっかけを作るようにします。
私が幼稚園の先生の時、朝の会や設定保育の変わり目には必ずオルガンを弾いたり、音楽をかけて手遊びをしたりしていました。
「次は別の作業をしますよ」という行動の切り替えポイントになり「次はこれだな」と気づいて集中してくれました。
絵本の読み聞かせ
これをしているご家庭は多いと思います。
絵本は、一人で読ませるよりも、おうちの方と一緒に読むほうが集中力がアップすると言われています。
「もう一回!」にできるだけ応じてあげましょう。
数年後、集中力にかわっていますよ!
折り紙
指先をたくさん使い、折り方を図を見て理解したり、覚えたりすると脳の刺激にもなります。
めいろ遊び
洞察力や集中力、思考力、空間認識能力を高めることができます。
市販のめいろ遊びをコピーして利用するといいですよ。
*6〜8歳
小学生になると学習面の悩みがグンと増えてきます。
帰宅後ダラダラとしていてメリハリがなく、「宿題を始めない」「勉強しない」という悩みを訴えるママが増えてきます。
ここで提案は「仕組化」です。仕組化とは、スポーツ選手なども、練習のルーティンを作って毎日練習しています。
ルーティンがあると、迷わず「次はこれ」という行動になります。
ルーティンを作るためのポイントは、目標設定です。
一日の目標「ドリル1ページ」「プリント3枚」というように数字を入れて、
できたらシールをもらう、みたいな流れを作ります。毎日目標達成したらシール。この学年だとゲーム感覚でやると意外と乗り気になります。
ジグソーパズル
集中力だけでなく、注意力、想像力もつきますし、何よりできたかどうか結果が目で見れるのでおすすめです。
いきなり難しい絵柄やピース数の多いものにせず、徐々にレベルアップするようにしましょう。難しくて諦めてしまうようでは逆効果です。
ボードゲーム
家族でワイワイ言いながら、戦略を練ったり相手の出方を見たり、コミュニケーション能力もあがるのでおすすめです。
将棋やオセロ、すごろくなども。
注意点◉
よく聞かれるのがスマホやタブレット、ゲーム機などを与えていいのか、ということです。
私は子ども自身が稼いで買えるようになるまでは与えないほうがいいと考えています。与えるからやってしまうのです。ちょっと厳しいけど。
※この記事は、『ままここっと 札幌版 Vol.08(2021年3月10日発行)』掲載「ママの笑顔でハッピー子育て」を転載したものです。