楽しみながら防災力をアップしよう!
【親子で防災ピクニック】

いざという時に役立つサバイバル術を、楽しみながらアウトドア感覚で学ぶ「防災ピクニック」。非常食を食べてみたり非常グッズを使ってみたりと、事前に体験することが災害時に子どもたちを守るという。この秋は、防災ピクニックに挑戦!

体験して初めて気づくことも!

トライ&エラーで我が家に必要な備えをつくっていく

 「防災ピクニック」は、東京都のNPO法人「ママプラグ」が、東日本大震災で被災したママたちの声をもとに考案した、親子で取り組める防災訓練である。
 訓練といっても、難しいものではなく、ピクニックの方法で、親子でワイワイ楽しみながら防災力をアップするのが狙いだ。
 多くの家庭で、非常食や非常グッズなどを入れた避難バッグを用意していることだろう。ところが、実際の被災現場では、「子どもが非常食を嫌がって食べなかった」「バッグが重く持ちにくくて苦労した」「準備不足のものが続出」など、さまざまな〝困った〞があったという。
 大人なら多少の不自由にも、なんとか対応できるが、幼い子どもにとっては難しいことも。事前に防災ピクニックで体験し、親子で防災を自分事として捉え、我が家にとってどんなものが必要かを考えて、充実した備えができたら理想的だ。
 「非常食は用意したものの、スプーンを入れ忘れていた」、「懐中電灯の電池が切れていた」「子どもの着替えやおむつがサイズアウトしていた」
など、失敗に気付くことも大切。それを補っていくことも防災ピクニックの目的の一つ。
 防災ピクニックは家族だけでも、ママ友や子育てサークルなど複数の家族が集まって行うのも有意義な経験に。まずは、自宅で眠っている避難バッグを持って、公園へ出掛けてみよう!

参照/「防災ピクニックが子どもを守る!」(NPO法人ママプラグ著、KADOKAWA発行)
   「全災害対応 子連れ防災BOOK」(NPO法人ママプラグ著、祥伝社発行)
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避難バックはこう備えよう!

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おいしい?イマイチ?

非常食食べてみたよ!

防災ピクニック初心者にオススメは、お弁当の代わりに非常食を食べてみること。宮野茉莉子ママと長男・慧くん(9歳)、次男・賢くん(5歳)、長女・朱ちゃん(3歳)が体験してみた。

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子どもの好き嫌いが分かれる非常食試食後、備蓄を!

 近くの公園に出掛け、レジャーシートを広げて、非常食の試食に挑戦した宮野さん親子。「天気が良くて気持ちいいね」と、アウトドア気分でうれしそうな子どもたち。その横で、「とりあえず備えておこうと、買い置きしておいた非常食。子どもたち、食べてくれるかしら」とママは少し心配そう。
 まずは熱湯を注ぐだけで食べられるパスタや白米から。携帯用のガスバーナーで湯を沸かす作業はママと慧くんが担当。「熱いから気をつけてね」とママ。「大丈夫。コツがわかったよ」と慧くん。パックを開け、調理方法を知ること、火の扱いを学ぶこと、こんな一つひとつの作業も、事前に体験しておけば、いざというとき安心だ。
 「ご飯おいしい」「パスタも柔らかくていいね」とニコニコ顔の子どもたち。
 デザートは缶に入ったマフィンやカンパンだ。「なかなか開かないよ」と、プルタブを引っ張るのに苦労する賢くん。「角度をつけて、ほらこんな具合に」とママが見本を見せたら、賢くんも大成功。「やったー」と大喜びだ。
 朱ちゃんはカンパンが硬くて食べにくそう。「水を飲みながら食べるとおい
しくなるよ」と慧くんがアドバイス。
 レジャーのピクニックとはひと味違う防災ピクニック。しかし、たくさんの発見と学びがあった様子。「非常食は子どもの好き嫌いが分かれますね。試食してから子どもが好んで食べられる非常食を備えていくことが重要かな」。茉莉子ママもしっかり学んだようだ。

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避難バッグには絵本や風船など、子どものストレスを軽減させるグッズも入れておこう!

アレルギーのチェックを!

 万が一の災害時、避難所がアレルギー対応の非常食を用意しているとは限らない。アレルギーのある子どもでも食べられる非常食の準備は欠かせない。裏面の成分表示を見て、しっかりチェックしよう。

こんな体験もオススメ

ホイッスルを吹く

非常の際、周囲に助けを求めるときに便利なのがホイッスル。子どもがちゃんと吹けるかチェックしてみよう。コルク入りのホイッスルなら、弱い呼気でも吹くことができる。

ヘッドライトや懐中電灯で遊ぶ

いざというとき、「あれ、つかない」「使い方がわからない」ということがないよう、遊び感覚でヘッドライトや懐中電灯を 使ってみよう。電源のオンオフの仕方などを子どもにしっかりと伝えて。

ヘルメットをかぶってみる

防災グッズの優秀選手・ヘルメット。用意しても、自分でかぶれなければ意味がない。さらに、ヘルメットをかぶったからといって、あらゆる危険から逃れられるわけではない。使い方とセットで危険を避ける方法も教えよう。

和式トイレを使ってみる

避難所は和式トイレのみという場合が意外と多いもの。使い慣れていない子ども
は抵抗を示すこともある。防災ピクニックの際、公園の和式トイレを使ってみるのも良い経験だ。

※この記事は、『まま・ここっとぐんま版 2020年夏号』掲載「親子で防災ピクニック」をWEB用に編集・転載したものです。

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