日本人女性の11人に1人が「乳がん」になる時代。
まま・ここっとでは今号から「乳がん検診」を呼びかける連載を始めます。
第1回目は、46歳にして両胸をとった阿久津友紀さんからのメッセージです。
46歳、乳がんで両胸をとりました
2019年5月、会社の健康診断のエコー検査で乳がんが見つかりました(マンモグラフィーではわかりづらいタイプの乳がんでした)。
7月、46歳で手術。「両胸にがんがある」と言われたときには非常に落ち込みましたが、数々の知識と患者仲間が揺れる心を助けてくれました。
私のような両側乳がんの場合、基本的には乳房の全摘が第一選択です。両胸を失うことに抵抗があったため、同時再建を考えていました。
しかし、手術前日にその人工乳房が他のがんを誘発する可能性があるとして、自主回収。結果、完全に胸を失いましたが…手術翌日からごはんをもりもり食べ、命は失っていません! 発見が遅れると、がんがリンパ節に転移、全身を巡り、治療が難しくなります。がんのタイプにもよりますが、早期発見・適切な治
療は命を救います。
私は、乳がんの「高リスク」でした。
40歳以上で、出産経験がなく、乳腺疾患(乳腺症など)にかかったことがあり、家族(母)に乳がんがいる。そのため、定期的に検診を受けていました。札幌市では40歳から乳がん検診が無料で、少し料金を足せばエコー検査も可能。マンモグラフィーは胸を押して痛いからイヤ、という方はエコー検査を受けてみてはい
かがでしょうか。
乳がんは他のがんと違い、40代でピークを迎え、その後一旦下がって60
代で再びピークを迎えます。働き盛り、子育て盛りの世代を襲うのです。ご自身のために、家族のために、ぜひ検診を受けてください。