女性の方が、新型コロナウイルスに不安を感じている【新型コロナウイルスに関する意識調査レポート vol.2】

こんにちは。インクロスラボです。
今もなお、終息が見えない新型コロナウイルス(COVID-19)。緊急事態宣言は14日に39県で解除されたものの、北海道は未だ宣言下にあります。札幌市で暮らす人々は、この緊急事態宣言下で何を感じ、どんな風に過ごしているのでしょうか。

札幌市在住者を対象に行った、新型コロナウイルス感染症に関する意識調査の結果をご報告します。

※記事内の情報は、2020年5月19日16:00時点のものです。

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◆調査概要
調査方法:インサーチ モニターを対象としたインターネット調査
分析対象者:札幌圏内在住の18歳以上の男女
調査実施期間:2020年5月8日(金)〜13日(水)
   *第1回:2020年2月20日(木)〜23日(日)
   *第2回:2020年4月1日(木)〜2日(金)
有効回答者数:N=550(男性275名、女性275名)
実施期間:株式会社インサイト
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新型コロナウイルス対策で最も気をつけていることは?

新型コロナウイルスへの対策で、生活者が最も行っている「こまめな手洗い」は、第1回から変わらず実施率が最も高い項目です。

調査を続ける中で変化が出たのは「マスク着用」でした。第1回から30ポイント以上、第2回よりも10ポイント以上アップしています。

また、「手指アルコール消毒液の使用」も第1回より約30ポイントアップ。これらの原因として、マスクや手指アルコール消毒液の市場への供給量が考えられます。

新型コロナウイルスへの対策は、女性の方が意識が高め

新型コロナウイルス感染症対策で気をつけていることを調査した結果、いずれの項目も男性よりも女性の方が高くなっています。

なかでも「エレベーターのボタンなどを直接触らない」は20ポイント以上の差がありました。これは、女性の方が「新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受けて不安・心配である」と感じている人が多いことが原因かもしれません。

女性の方が「新型コロナウイルス感染拡大に不安・心配」だと感じている

では、札幌圏の生活者は新型コロナウイルスに関する何に不安・心配を感じているのでしょうか。

回答で最も多かったのは「感染拡大の終息が見えない」で、回答者は6割強にのぼりました。また、女性の中では「自覚症状がない感染」と答えた方が最も高い結果となりました。

そのほか、「医療崩壊」「感染後の症状」「連休明けによる人の行動」「子どもなどの教育」「子どもへの感染」と回答した方は、男性が全体よりも5ポイント低かったのに対し、女性は全体より5ポイント高い結果でした。これらのデータからも、女性の方が男性よりも新型コロナウイルス感染症に対して不安・心配を感じていることがわかります。

女性が以前よりも気をつけているのは「栄養のある食事」と「心を落ち着かせる」こと

新型コロナウイルス禍で男性よりも不安・心配を抱える女性たちですが、日々の生活の中で以前より重視していることは何でしょうか。

「新型コロナウイルス感染症をきっかけに以前より重視していることは?」という設問で、男性よりも10ポイント以上の差があったのが「栄養のある食事」「心を落ち着かせる」との回答でした。

ジムやヨガスタジオの休業が続き、公園へ行くことすらままならない日々。家にいることが増え、運動機会は減っています。そんな中でも健康に過ごしたい、という気持ちの現れかもしれません。

新型コロナウイルスが終息したら?

最後に、「新型コロナウイルス感染症が終息後、したいことや期待していること」を聞いてみました。

最も多かったのは、「旅行(113件)」。「政府が旅行の補助金を出すという話もあったので、旅行に行きたい(30代女性)」、「海外旅行に自由に行けるようになること(60代女性)」と、都道府県・国をまたいでの移動自粛が続く反動から回答された方が多かったようです。

続いて多かったのが「普通の生活に戻ってほしい(43件)」でした。「普通のなんでもない日常に戻れること(30代女性)」「流行前のような暮らし、特別な事はないが自由な暮らし(60代女性)」との声が聞かれました。

そのほか、「外食をしたりして友達と遊びたい(40代女性)」や「子どもたちに会いに行きたい(70代女性)」といった声も。

何も気にせず、気軽に誰かに会いに行ったり、好きなところへ行く。そんな日常を待ちわびる声が多く聞かれました。


そのほかの調査結果や、詳細なデータはこちらから確認できます。

インクロスラボでは、今後も生活者のインサイトを調査・分析していきます。また、新たな調査を行い次第、ご紹介していければと思います。

※記事内の情報は、2020年5月19日16:00時点のものです。

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