子育ては悩みのつきないもの。そこで、ママから寄せられた子育てにまつわる相談に、イベント託児や訪問保育をする一般社団法人ぴんぽんはーと代表理事の魚岸あや子さんがお答えします。
Q 上の子をかまってあげられず、悩んでいます。
3歳2ヶ月の男の子と0歳8ヶ月の女の子を育てています。上の子が私の姉と遊んだときに、「『妹ばかり見てるから寂しい』と言っていたよ」と姉から聞かされました。ショックだったこともあり、これまでの子育てに自信を失いかけています。(3歳2ヶ月の男の子、0歳8ヶ月の女の子のママより)
A 2人だけの時間をたまにつくりましょう。
上の子どもからの言葉「寂しい」を、今、聞けて良かったですね。
子どもとの関わりは時間の長さではなく、「濃さ」です。例えば、 絵本を読むときに、下の子を抱っこしながら読んであげるよりも、上の子どもと2人きりでしっかり抱っこして上の子どもだけに集中して読んであげると良いですね。
また、2人だけの時間をたまにつくったりするなどご家族と協力しながら、上の子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。そして、今まで以上に、日常の中で言葉やスキンシップをたくさん取りながら「大好き」を伝えてあげてください。
親にとっては当たり前かもしれないけれど言葉にしないと子どもにはわかりにくいです。そして、スキンシップの中で温もりを感じてより安心感や大好きを受け取ってくれます。
ママは一生懸命に頑張っていらっしゃるからこそ、自分を責めないでくださいね。
Q イヤイヤ期をどのように迎えればいいのでしょうか。
1歳4ヶ月の息子はイヤイヤ期の初期段階のような状態です。思い通りにいかないと物に八つ当たりしたり、頭突きをしてきます。ぎゅっと抱きしめると良いと聞き、実践していますが、力も強くなってきてうまく対処できている気がしません。(1歳4ヶ月の男の子のママ)
A イヤイヤ期はママが赤ちゃんのときにしっかり抱っこして向きあった証です
イヤイヤ期、最初はびっくりしますよね。でも、赤ちゃんのときにしっかり抱っこして向き合ったから、子どもは「ママに嫌われない」と自信がついて安心してイヤイヤできるんですよ。
イヤイヤ期がきたら「今まで頑張ったんだ!」って、まずは思ってください。
反抗期全般にいえることですが、大人の価値観でコントロールすると長引いてしまいます。
一番大切なのは「気持ちに寄り添ってあげる」こと。相談者さんは「抱きしめている」と書いてくださっていますが、これはとってもすてきなこと!
余裕のあるときには「抱きしめる+言葉がけ」もしてみてくださいね。例えば「まだ遊びたかったんだね、楽しいもんね」など、子どもの気持ちを汲んだ言葉がけをしてあげて。「ママはわかってくれている」が伝わることが大切です。
イヤイヤ期は心が成長しているからこそ起こるもの。ママが1人で頑張りすぎないで、周りの家族と一緒に関わっていきながら楽しんでくださいね。
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子育てが辛いと感じたとき、少しでもママが楽になりますように。
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